こんにちわ、じつは早稲田大学スポーツ科学部を卒業している、筋肉紳士プロデューサー(@changomi)です。
皆さん、自分の体を細部まで(髪の毛までとはいいませんが、指先位まで)、イメージと寸分違わず、思い通りに動かせますか?
もし動かした先が、自分の思った位置と3㎝ずれていたとして、それが野球やゴルフといったスポーツの場面で、日常的におきていたとしたらどうでしょうか?
安定した戦績なんて残せませんよね。
今回は「子供の運動神経を良くしたい」とか「競技力を少しでもアップしたい」という人向けに、武井荘さんのパーフェクトボディコントロール論をご紹介致します。
※運動神経については以前私が書いた「遺伝は10%だけ!運動神経悪い子供も鍛える事で向上可能」記事も参照にどうぞ
▽もくじ
1.武井荘とは
2.パーフェクトボディコントロール論とは
3.自身の体をコントロールするには
4.さいごに
武井荘とは
十種競技元日本チャンピオンであり、「百獣の王」を目指して日々活動しているアスリートタレント。
白いタンクトッとゴリラのスニーカープがトレードマークで、一見、脳みそまで筋肉に見えがちですが、物事をロジカルかつ的確に考え、武井荘さんのTwitterをみていても、まともな人間性と教養を感じる発言が目立ちます。
タレント活動の傍ら、自己流のトレーニングを行い続け、2013年の世界マスターズ陸上競技選手権大会において200mで銅メダル(40歳〜44歳の部:22秒64)、100mでも4位(40歳〜44歳の部:11秒15)という結果を出しています。
現在も、自身の「パーフェクトボディコントロール」を活かして様々な競技にチャレンジしており、最近はゴルフに力をいれている模様(ベストスコアは69。ちなみに、2012年の石川寮選手の国内平均スコアが70…)
パーフェクトボディコントロール論とは
以前、武井さんがテレビ番組の「マツコの知らない世界」に出演し、スポーツが上達するトレーニング方法や足が速くなるコツなど「学校では教えてくれないスポーツの世界」として、この理論を紹介していました。
上記、タモリさんとの対談動画でも同じような事を話しており、ぜひ参考にみて頂けたらと思います。
日本では、小さい頃から一つのスポーツに打ち込む傾向が強いですが(実際僕もテニスばかりしてました)、本当はそれよりも先にやっておくべき事があると武井さんは言います。
まずは脳で考えている通りに体を動かす訓練、いわゆるボディコントロールというやつですね。
これができるようになると、人の動きをそのままマネする事ができる為、上手い人のプレーをみてその動きを瞬時に落とし込めるようになり、どんなスポーツをやっても成長スピードが段違いに早くなります。
また、スポーツ選手がスランプ(思うようなプレーができず、全く結果がでなくなる時期)に陥る原因は、絶好調にプレーできている時とは少しずつ、どこかの動作がズレている事からおきる事がほとんどです。
常に体を完璧にコントロールできるようになれば、そんときも良い動きの時の自分と比較し、自身のプレーを見つめ直して修正するだけで、早期に良い状態に戻す事ができます。
また、調子が悪いときはひたすら反復練習しがちですが、良い状態からズレたままで反復練習しても、悪いズレのまま体に動きがしみ込んでしまうので、余計にスランプに陥る可能性が高いです。
自身の体をコントロールするには
動画では、競技力を向上させる「ボディコントロール法」として、タモリさんに目をつぶった状態で両腕を水平な位置に挙げさせ、自分の思っている状態とのズレを確認させます。
タモリさんは両手とも、少しずつ上がりすぎてしまいますが、修正してもらい意識してみる事で、二回目にはしっかりと水平に上げる事ができるようになります。
実際にはほんの数センチのズレではあるものの、この数センチのズレがスポーツの結果には大きく関わってきます。
ホームラン打つときの当たり方が3センチズレたらファウルチップになりますし、まっすぐドンピシャのドライバーショットも左右どちらかにフックしてOBになってしまいます。
更に長い目でみて、このズレが頭の中にある状態でずっと20年間、練習&プレイするのと、ズレをなくして自身の動きの軸を作り、理解してプレイするのとでは、どっちが大成する可能性が高いでしょうか?
俄然、ズレを修正して、体の全ての部位を思った通りに操れるようにした20年間の方でしょう(おそらく1ヶ月といわず結果に大きな差がでます)。
武井さんはこの理論を10歳の時に気付いており、その時から常に体のコントロールを意識しているみたいです。
当時野球をしていた武井は、全打席ホームランが打てないことが不思議でしょうがなかった。
そこで、ビデオで客観的に自分のフォームを観てみると、思っていたものと全く違っていることに気付いたという。武井はそのときについて「雷打たれたみたいだった」と振り返り、このことにより自分の体を頭で思った通りに動かす練習をすることが大事だと理解したという。
たしかに、いつもホームランが打てている当たりと全く同じようにできれば、全打席ホームランだって理屈としては可能です。
10歳でこの理論にたどり着くとは恐ろしいですね…。
さいごに
武井荘さんの「パーフェクトボディコントロール論」はいかがでしたか?
武井さんは、水道の蛇口をひねる動作でさえも、どれくらいの角度、強さで、どこまで捻り、どの筋肉のどこ部分を使っているのかを意識しているみたいです。
大人になってからでもおそくありませんが、こういった神経系の発達は12歳までのゴールデンエイジが一番成長します。
ぜひ子供がいる方は、自身も実践し、子供にも「意識する」事を伝える事をお勧め致します。
技術的な事をアレコレ試合の度にアドバイスされるよりは、子供も納得すると思いますよ(笑)
世界で通用するアスリートが少しでも増える事を祈ってます。